A:筋肉が急に収縮して痛みを伴う症状を医学用語では有痛性筋痙攣とか筋クランプと言い、代表的なのはふくらはぎの痙攣で一般的に「こむら返り」と言われます。でも実は足の裏や指、太もも、腹筋など身体のどこにでも発生します。中にはあくびをした時にアゴがつるというお客様もいました。ほとんどの場合この痙攣は数分間でおさまるので他の病的な痙攣とは区別できます。
私たちの体の筋肉には伸び過ぎたり縮み過ぎたりするのを防ぐためそれぞれ筋紡錘、腱紡錘というセンサーがついていますが、この腱紡錘の働きが悪いと筋肉が急激に収縮して痙攣します。
老化現象などと言われるのは、若い時に比べて筋肉の量が減っている上に関節や腱の柔軟性が無くなっていること、血流が悪くなって筋肉が冷えやすくなるなど、加齢によってこのセンサーの機能が低下するからです。また食生活の変化や内蔵機能の低下によりマグネシウムなどのミネラルが吸収されにくくなるのも大きな原因です。
予防方法としてはまず不足するミネラルを補給し、足を冷やさないことです。可能なら適度な運動で筋肉量を増やすことも大事です。またつった時には芍薬甘草附子湯などの漢方薬が使えます。相談者様も事故を起こさないように、ミネラル補給や血流改善の方法など気軽にご相談下さい。
Q:最近足の裏が頻繁につります。先日は車の運転中につってしまいとても焦りました。健康診断では特に問題は無く老化現象だと言われましたが何か予防策はないでしょうか。(62才・主婦)
2021.09.07