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Q:手足が冷たく秋口にはしもやけが出来て困ります。体温は低くないのですが、これも「冷え」なのでしょうか?

2014.10.03

A:「冷え」は自覚症状なので、体温計の数値で客観的にとらえられないことも多く、体温は低くないのに手足や腰の冷えを自覚する人は意外と多いものです。

漢方では体温が低いのはもちろん、こういった自覚症状も含めて「冷え」といい、冷えを起こしやすい体質を「冷え性」といいます。

私たちの体は発汗量や筋肉の発熱量、血液の流れる量や流れる場所などを自律神経が調節することで一定の体温を保っています。ところが何らかの原因で上手く調節できなくなると「冷え」を感じたり、逆に「熱」を感じて発汗したりします。自律神経の失調や更年期ではよく見られる症状ですね。また自律神経には問題が無くても血管に原因があって血流が悪くなると同じように「冷え」を感じます。

hibi_te_im_01「しもやけ」もやはり「冷え」が原因で、「冷え性」の人は特になりやすいですね。秋口の気温の低下に対して身体の末端の体温や血流の調節が上手くいかず、血液の流れが一時的に止まったり極端に遅くなると発症します。この状態を漢方では「冷えによるお血」といいますが、「お血」は痒みや痛みを伴うことが多く、また更なる冷えを誘発するので、放っておくと益々症状が悪化します。ですから「しもやけ」の治療はまず血流を良くして「お血」を無くすることから始めましょう。

漢方では「冷え」は多くの病気の原因になると考えるので、「冷え」を改善する漢方薬は症状や体質に合わせたくさんの種類があります。特に慢性的な「冷え性」の人は、生活習慣や食べ物飲み物など、日常生活での問題点にも気をつけながらゆっくりと安全な漢方薬で体質改善を行うことが重要です。