A:体の新陳代謝を進めるホルモンに喉仏の場所にある甲状腺から出る甲状腺ホルモンというのがあります。通常はこのホルモン量によって体の新陳代謝がコントロールされていますが、何らかの原因によって量が増加すると新陳代謝が進みすぎて動悸や頻脈、発汗、息切れ、イライラなどの症状が出ます。これが甲状腺機能亢進症でその代表がバセドウ病ですね。逆に量が少なくなると新陳代謝が落ちてきて疲労感や気力の低下、眠気、むくみ、肌の乾燥などの症状が出ます。これが橋本病と言われる甲状腺機能低下症です。また両疾患とも患者さんは圧倒的に女性が多いというのも特徴です。そしてホルモン量のコントロールができなくなることから始まる病気ですから、相談者様のように最初はバセドウ病でも年月を経て橋本病に移行するようなパターンもよく見られます。
さて東洋医学ではこのようにホルモン量のコントロールができない状態を自然治癒力の不整、つまり免疫機能の混乱ととらえ、それを徐々に正常な状態に戻していくような対応方法を取ります。もちろんこれらの方法は西洋医学の治療と並行しても行えますのでご安心ください。
Q:若い時バセドウ病で治療を受けました。その後長い間異常も無く暮らしてましたが最近体調が悪くて検査したら橋本病と言われました。東洋医学での対応方法はありますか?(53才•主婦)
2023.04.04