A咳というのは根本的には肺や気道の異物を体外に排除するための重要な生体防御反応で、人体はそれによって呼吸器を清潔に保つわけです。例えば気管支に何か異物が付着すればそれを排除するために咳が出るのですが、これを止めてしまえば異物の侵入を許してしまうかもしれませんね。だから単純に止めるのではなくその原因も考えなければなりません。もちろん咳の原因は異物ばかりではなくアレルギーや炎症反応もありますし、気温差や体の水分量なども影響します。例えば空気が乾燥して口や喉が乾くと咳は出やすくなりますし、逆に水分代謝が悪くて気道の分泌液が多くなるとそれを排出するために痰や咳が出ることもあります。このように咳のメカニズムはさまざまなので、東洋医学ではその咳がどんなタイプの咳か、例えばカラ咳なのか湿った咳なのか、痰はあるのか無いのか、あるとすれば質や量は、出る時間は…といったせきに関する情報や、患者様の体質や住環境、食事や生活習慣といった周辺情報などを考慮して根本的な解決方法にアプローチしていくのです。相談者様の一度ご相談ください。