A:花粉症の漢方薬には①症状を和らげるものと②アレルギー体質を改善するものがあります。たいていは②をベースに①を適宜使用してアレルギーを起こさない体質にしていくのですが、相談者様の場合は多分①のみを花粉の時期だけ使っていたので体質はそのままだったのですね。それで花粉の量や体調によって効き方に差が出たのだと思います。
それとここ数年来、その増加が問題になっているPM2.5の影響も考えられます。これは黄砂の時期に季節風によって大陸から運ばれてくるスギ花粉の100分の一以下の大きさの微細な物質で、肺や鼻の粘膜から直接血液中に入り込んで様々な症状を起こします。もしかして鼻炎症状以外に肌が荒れたり咳が出たりしたら、PM2.5の影響が大きいかもしれません。
さてPM2.5のように、かつては考えられなかった原因物質に対応するには「解毒」と「免疫調整」という近代的漢方の考え方が重要になってきます。有害物質をいかに速やかに安全に体内から除去するかをポイントに置いた新しい漢方、一度お試しになってみてはいかがでしょうか?
Q:スギ花粉症なのでこの時期になると漢方薬を使っています。一昨年ほど前までは調子が良かったのですが、最近効かなくなった様な気がします。身体が慣れてしまったのでしょうか?(30才·主婦)
2019.03.07