A:超高齢化が進む日本で2030年には高齢者の5人に1人が認知症になると言われます。
認知症にはいくつか種類がありますが、最も多いのがアルツハイマー型の認知症です。
これは脳にアミロイドβという物質などが溜まり、脳の神経細胞の変化や減少が原因で起こります。
最近の研究では実はアミロイドβは脳細胞を守る物質で、脳の過剰防御が起こることで余分なアミロイドβを溜め込むという発表もあります。
そこで今の東洋医学では生薬成分などによって脳のストレスを緩和し、記憶力やイライラ、気鬱などの症状が改善されるかどうか研究が進められています。
その結果いくつかの有力な成分も明らかになり、中にはアミロイドβの代謝や脳細胞の活性化、予防に強みを持つものもあります。
また日常生活の中でも笑うことや感動することで、意欲がわいてくる脳内物質がたくさん出ることが分かっていますし、心地良い運動や良い睡眠は認知症の発症リスクを減らします。
日頃の生活習慣を見直すことも予防や改善という可能性はあります。
少し心配という段階で出来ることから始められると予防になりますね。
月刊さるぼぼ2月号掲載