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Q:6月の暑い日に外で作業をしていたら軽い熱中症で倒れてしまい周りの人に助けられました。今年は秋口まで外の作業が多くなるので予防をちゃんとしておきたいのですが。(30歳・公務員

2022.09.15

A:熱中症は体温が上昇しているにも拘わらず、体温を下げられなくて熱が体内ににこもってしまうことで起きます。症状はめまいや立ち眩み、筋肉の痙攣、大量の発汗、頭痛、吐き気、疲労感などで、重症になると意識障害や高体温で死にいたる場合もありますから、甘く見てはいけません。
体温を下げる重要な役割は「汗」と「呼吸」が担っています。汗は蒸発するとき皮膚から熱を奪って体温を下げ、呼吸は肺の熱を呼気として発散し外気を吸い込んで体を冷やします。このとき重要なのが体の周りの空気の流れ、つまり風があるかどうかなのです。ですから作業中に扇風機で風に当たるとか、あるいは風を吹き込む作業着などを用いれば熱中症のリスクは下がります。そういう意味ではマスクは全く逆の作用しかありませんから、他人との距離を考慮して必要かどうか判断しましょう。コロナ予防で熱中症になっては本末転倒ですからね。
さて以上は外側の予防法ですが、体内の予防法も忘れないでください。それは水とミネラルやアミノ酸の補給です。特に必須アミノ酸やナトリウム、マグネシウムなどは重要ですから意識して摂るようにして下さい。また水分代謝を良くしたり体熱の発散を助けたりして熱中症の予防に役立つ漢方薬もありますから、作業日程の気象予報などを参考にしつつご相談ください。