A:認知症には血管性認知症やレビー小体型などいくつか原因がありますが、最も多いのは脳内にβ-アミロイドという物質がたくさん溜まって脳神経が侵され発症するアルツハイマー病です。現在その脳内のβ-アミロイドを減少させる薬剤が治験を経て承認待ちですが、確実な効果が期待できるかどうかははっきりしていません。従って今の所は残された脳細胞を出来るだけ活性化させるというのが現代医学の治療法となっています。
一方東洋医学では認知症を単に脳だけの病気とはとらえません。身体全体の不調や老化が脳にストレスを与え、その結果脳がストライキを起こすと考えるのです。事実最近の研究では実はβ-アミロイドは脳細胞の防御物質で、脳の過剰防御が不必要なβ-アミロイドを溜め込むという発表もなされています。
そこで今行われている東洋医学的なアプローチは、生薬成分などによって脳の過剰防御が緩和され、記憶力やその他認知症に付随する諸症状が改善されるかどうかにポイントを置いています。その結果いくつかの有力な成分も明らかになっていますので、それらを試してみてはいかがでしょうか?
Q:母親がアルツハイマー型の認知症です。娘の私も最近特に物忘れがひどいのでいずれ母のようになるのではないかと心配しています。何か東洋医学的なもので予防することはできますか?(65歳・主婦)
2022.12.08