A:心臓には特に問題が無いのに、胸の痛みや圧迫感、動悸、息苦しさ、目まいなど、狭心症や不整脈のような症状を自覚する事を一般に「心臓神経症」といいます。狭心症の症状は運動時や興奮時など体に負担がかかっている時に起きる事が多いのですが、心臓神経症では逆に安静にしている時に起きる場合が多いようです。相談者様の場合はお休み前の安静な時ですから正にこれですよね。
心臓神経症にはストレスや過労、また更年期などのホルモンの乱れやそれに伴う自律神経の乱れが影響しているとも言われます。いずれにしろ直接命に関わるものではありませんからご安心ください。実はこの心臓神経症、コロナ騒ぎが始まって以来症状を訴える患者さんが増えているそうです。さて、そうは言っても症状があるのは不快だし不安ですよね。そこで東洋医学の出番です。東洋医学では心臓を「五臓の中心・精神の中枢」と考えます。つまりメンタルな部分と非常に結びつきが強い臓器なのですね。これは症状を無くすると不安がなくなり、不安をなくすと症状がなくなる関係ともいえます。当薬房ではその辺りをふまえ、原因や体質などを考慮してお薬を選んでいきます。
Q:最近夜布団に入ると急に心臓がバクバクし始める事があります。時々痛む気もするので精密検査してもらいましたが心臓には異常がありませんでした。でもとっても不安です。(48才・主婦)
2022.02.03