A:へパーデン結節は手指の第一関節が赤く腫れたり変形して曲がってしまう病気で原因不明と言われています。痛みを伴う場合が多く手を強く握るのが難しくなるので、手を使った作業に不便を感じることも多いです。
またよく似た症状で同様な関節の変形や痛みが指の第二関節に起きる病気をブシャール結節と言い、両方とも指の関節に変形を伴いますが関節リウマチとは別の病気です。
この病気の特徴として40歳以上の女性に多い、手をよく使う人に多い、遺伝的な要素があるなどが病気との関連性を指摘されていますが、この病気が報告されてから二百年経った現在も原因が不明なので老化現象の一種と片付けられることもあります。
原因が不明ですから西洋医学的にはこの病気の進行を抑止するような薬は開発されていません。症状に合わせて消炎鎮痛剤やステロイドなどを用いますが、最終的には関節の固定化や人工関節など外科的手段に頼ります。
さて東洋医学的には関節が痛みを伴って腫れているという状態は、血流やリンパが阻害されて「瘀血=おけつ」が生じていると考えます。そこで瘀血を消すような生薬を用いて徐々に痛みや腫れを軽減していくという、治療と抑止を同時に行う方法が可能になります。
ぜひご相談ください。
さるぼぼ1月号38pに掲載中