A:認知症の多くは脳内にアミロイドβという物質が溜まって脳神経が侵され発症するアルツハイマー型ですが、その他にレビー小体型、血管性、ホルモン異常性など認知症にはいくつか原因があります。
そのうちアルツハイマー型についてはエーザイが開発した「レカネマブ」という薬がアメリカで承認されました。しかし価格が非常に高く効果も限定的ということで日本ではまだ承認待ちの状態です。
その他の認知症については残念ながらいまだに根本的な治療薬はありません。
というわけで現代医学では残された脳細胞をできるだけ活性化して症状の進行を遅らせるというのが治療のポイントとなっています。
一方の東洋医学ですが古い文献には認知症と考えられる症例はほとんど出てきません。
これは当時の人々の寿命が短くて認知症を発症する前に亡くなっていたか、現代とは生活環境が違っていたからかもしれません。
しかし現代の東洋医学では平均寿命の伸びによって登場した新しい疾患についても日々研究され、新しい漢方薬ともいえる成分が自然の動植物から見い出されてきました。
その中にはもちろん脳細胞の活性化という現代医学の治療と同じ分野、あるいは予防分野にも強みを持つものもあります。相談者様も一度そういったものを試してみて不安を解消されてはいかがでしょうか?
←2023.12月号p58に掲載