A:冷え性型の便秘は便意が起きにくいのと、便意があってもなかなか出てこないのが特徴です。そして大抵の場合便秘薬を使うと腹痛や下痢が起きます。
これは寒くなると骨盤内部の血流が悪くなり腸の動きが弱くなるのが原因で、さらにこの状態で便秘薬を使うと腸は無理矢理動かされるので痙攣を起こし腹痛や下痢となるのです。
こういう便秘ではまず弱い力でも押し出しやすいように便の硬さや量を改善してやる必要があります。それには善玉の腸内細菌を増やしてあげることと、食物繊維を多くとって便の水分保持力を高めることが重要です。
なぜなら便の9割ほどは水分と腸内細菌の死骸で占められているので、そこを改善してあげると便は適度な量と柔らかさになり出やすくなります。
それでも出にくい場合は多少なりとも便秘薬のお世話になります。しかしここで大事なのがその成分です。通常の便秘薬はいわゆる「下剤」で単に腸を動かすことを目的としています。
でも動かない原因は冷えですから、まず血流を良くして腸を温めて動きやすくするような便秘薬がおすすめです。
また根本原因である「冷え性」を改善するのも長い目で見れば便秘の解消につながると思います。ぜひ一度ご相談ください。
さるぼぼ10月号に掲載中