A 便秘というのは、便が固くなって腸内にとどまり排泄されにくくなることですが、そうなる原因はさまざまです。例えば冷え症の場合、下腹部の血流が悪く腸の活動が鈍って便が腸内に長時間とどまるため、水分が過剰に吸収され便が固くなります。そして腸が便を押し出す力も弱くなるので便秘になりやすいのです。逆に体温が高い方の場合は発汗で便から水分が過剰に吸収され便か固くなります。また、便秘そのものでも下腹部は張りますが、ポッコリお腹の方の場合、下腹部に余分な脂肪が付いて腸の動きが制限され、その結果便を送り出せなくて便秘になることも多々あります。
そのほかに自律神経の不調から便秘になることもあります。この場合、最初からそれが原因のこともありますが、便秘から派生するほかの症状、例えば血圧の上昇、肩こり、頭痛、不眠、イライラなどがストレスとなり自律神経の不調を起こすという負のスパイラル便秘の場合もあります。
便秘にはよく下剤が使われますが、下剤は腸に刺激を与えて排泄させるため、下痢になったり、刺激に鈍感になると薬の量が増えて効かなくなったりします。ですから相談者様のようなタイプの便秘には、腸の働きを補助しつつ根本的な原因をなくしていく生活改善型の治療をおすすめします。