A:熱中症は体温が異常に上昇しているのに体温が下げられなくて体に熱がこもってしまうことで起きます。

症状はめまいや立ち眩み、筋肉の痙攣、大量の発汗、頭痛、吐き気、疲労感などで、重症になると意識障害や高体温で死にいたる場合もありますから、甘く見てはいけません。

さて体温を下げる重要な役割は「汗」と「風」が担っています。

汗は皮膚から蒸発する時に身体から熱を奪っていきますが、風がないとこの機能がうまく働きません。

よくサウナスーツやサランラップダイエットが危険だといわれるのは、汗の蒸発が邪魔されて体温が急激に上がってしまい熱中症状態になってしまう恐れがあるからです。

逆に熱中症にならないためには「汗」をかいたらそれを「風」で蒸発させれば良いのです。お仕事中には扇風機や送風機などを使ったり、最近はファンの付いた空調作業着など理に適った商品もあるので利用されるのも一つの方法だと思います。

それともう一つ大事なことは、汗によって失われる水やミネラルの補給を忘れないこと。特に重要なナトリウムやマグネシウムなどは相当量失われますからサプリメントなどで補給するのが良いでしょう。

それと夏はアミノ酸が不足しがちですから体力温存のためにはこれも忘れずに。

また軽い熱中症対策として水分代謝や解熱に効果のある漢方薬などもございます。

一度ご相談ください。

さるぼぼ8月号に掲載中