A:腸内環境は年齢と共に悪化しやすく、40代以降では、女性ホルモンの変化が腸の働きに影響を及ぼし、腸内細菌のバランスが崩れ、便秘や下痢などの不調が増えます。
特に更年期に入ると、交感神経が優位なりやすく、これが腸の働きを抑制し、便秘を引き起こす原因となります。実は、精神を安定させる「幸せホルモン」といわれる「セロトニン」は、90%が腸でつくられ、脳にはたった2%しかありません。
つまり腸内環境が乱れると、幸せホルモンがつくられにくくなり、イライラや気分の落ち込みなどを引き起こすのです。
さらに腸内細菌は、ビタミンB群や葉酸、ビタミンKなどを合成して、エネルギー代謝、造血、骨の健康などを支えていることも知られています。だから便秘などで腸内環境が乱れると、体調や美容面においても影響を及ぼすのです。
そこで近年注目されているのが「発酵性食物繊維」です。腸内細菌によって発酵されると「短鎖脂肪酸」が生まれ、腸内環境や免疫機能、さらには自律神経やホルモンにも影響することが報告されています。
発酵性食物繊維は食事からも摂れますが、サプリメントの利用もおすすめです。一度ご相談ください。
月刊さるぼぼp58掲載中