A:漢方では3~月を「発陳」といいます。これは「天地間の万物が生き生きと栄える」意味で、冬=陰気から春=陽気への転換により、自然界にエネルギー(陽気)があふれてくる様子を表しています。ところがこの季節は天候が不安定で寒暖の差が大きく、つまり陰気と陽気の出入りが激しく、それが人体に影響を及ぼして血行不良やホルモン失調、自律神経の乱れなどを生じやすいのです。昔から「木の芽時には云々」と言われるのはそういう現象を経験的に知っていたからなんですね。
これらの影響を受けやすい人は漢方で言う気虚・血虚・痰湿のタイプ。つまり低血圧・貧血・血行不良・冷え性・むくみやすい・ストレスに弱いなどの傾向がある人です。また気虚・血虚・痰湿の女性は子宝が授かりにくいとも言われますが、相談者さんはそういうタイプなのでしょうか?もしそうでもご安心下さい。漢方にはちゃんと解決方法がありますから。
さて山菜の件ですが、生理不順や体調不良には上記の影響が大きいので、山菜は余り関係がないと思います。アクの強い物はアク抜きすれば問題ありませんし、山菜には葉酸も多いので妊婦さんにもお奨めです。余り加熱しないで食べるのがコツですね。ただし、苦みの強い物は身体を冷やしやすいので程々にしましょう。
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簡単レシピ!「わらびの卵とじ」
材料
わらび(茹で)200g
油揚げ60g
だし汁50cc
薄口醤油20cc
みりん20cc
卵2個
- 1、わらびは3~4センチ長さに切り、揚げも同じ位に切る。
- 2、鍋にだし汁を沸かしてわらびと揚げを入れ、調味料も入れる。
- 3、ひと煮立ちして味がなじんだら卵をほぐして回し入れ、少し蓋をして、卵に火が通ったら火を止めましょう。煮すぎに注意です。