A:女性にとって冷えは大敵!と、このコーナーではいつも言っていますね。何度も繰り返しますが、身体の「冷え」は
①免疫機能の低下を招き抵抗力が下がる
②血流が悪くなり新陳代謝や身体の修復力が下がる
③自律神経の不調や生体リズムの狂いを招く…
という事が現代医学でも言われて始めています。これって、ほぼ全ての病気の根源ですよ。だから最近は鎮痛解熱剤で体温を下げると病気の治りが遅くなるなどとも言われるのです。
漢方では、人は夏には陽気を浴びて汗を流し体温を調節し体調を整える、と考えます。人類が長い時間をかけ作り上げてきた身体の仕組みですね。ところが冷房は夏に冷気(寒気)を身体に浴びせるので本来の生理と反しているのです。貴女のように体温が35度台という女性は元々冷え性で、たいてい生理痛・肩こり・頭痛・むくみ・便秘・生理不順・不妊・不眠などの症状を持ってみえます。それが冷房で更に加速されてしまうのですね。
幸いに漢方では大昔から「冷え」を大敵と見なしてきましたから、逆に身体を温める処方はたくさん作られてきました。また漢方薬を服用するばかりでなく、温熱療法のように熱を直接身体に入れる方法もあります。夏の冷えはオレンジ薬房で身体の内と外の両方から改善しましょう。