A:目のかすみ・乾き・飛蚊症・涙目や視力の低下など目の症状は様々ですが、中には重大な病気が隠れている場合もあるので、まずは眼科で診てもらうことをお奨めします。
その結果、異常がなく加齢による症状だとなれば、養生法として漢方薬を試してみてはいかがでしょう。
漢方医学では、こういった症状を単なる目の病気とは捉えず、目の機能を支える身体の不調と考え、飲む目薬と呼ばれるような漢方薬もいくつか作られています。
漢方の古い医学書には「肝は目に開竅(かいきょう)する」と書かれていて、これは「肝の状態は目に現れる」という意味です。
漢方医学での「肝」とは、気を巡らせ、血液の蓄え、流れを調節し、筋力を維持する臓腑のことです。加齢によって「肝」の機能が低下すると前述のような症状が表れることになります。
したがって目の機能を回復させるには、目を支える一連の臓腑や、経絡の機能を回復させることが大事です。身体の内側から整えることにより、気も充実し疲れにくい身体づくりができます。
視力を回復とまではいきませんが、目の健康をサポートすることは可能なので一度ご相談ください。
月刊さるぼぼ4月号42p掲載