蒸し暑い日が続くと食欲がわかない、胃が重い、何となく体がだるい…そんな夏特有の不調を感じることはありませんか?
東洋医学では、暑さや湿度の影響で胃腸の働きが弱り「気」の巡りも滞りやすくなると考えられています。
そんな夏の養生に取り入れたいのが、身近な香味野菜の「紫蘇」です。
生薬では、葉や枝先を「蘇葉(そよう)」と呼び、古くから親しまれてきました。
青じその爽やかな香りは、気の巡りを助け、胃腸の働きをやさしく支えてくれます。
細かく刻んで豆腐や納豆、魚料理に添えるだけで風味が引き立ち、食欲が落ちやすい時でも手軽に取り入れられるのが魅力です。
一方、赤じそは、鮮やかな色合いと豊かな香りが魅力で、梅干しや紫蘇ジュースなど季節の手仕事には欠かせない存在です。
赤紫色のもとである「アントシアニン」は、ポリフェノールの一種で、体を酸化ストレスから守る働きが広く知られています。
紫外線や暑さによる負担が気になる季節だからこそ、積極的に取り入れたい食材です。
こうした季節の恵みと向き合う時間は、慌ただしい毎日から少し離れ、自分をいたわる穏やかなひとときにもなります。
年齢を重ねるにつれ、心や体の変化に戸惑うこともあります。
だからこそ、毎日を心地よく過ごす秘訣は、特別なことではなく季節に寄り添う習慣を積み重ねること。
この夏は、紫蘇の力を上手く取り入れながら、心も体も軽やかに過ごしてみませんか?

月間さるぼぼ p44掲載中


















