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漢方で考えるアレルギー

2015.02.16

アレルギーといえば、春の辛いあの症状・・・くしゃみ・鼻水などの花粉症。Unknown
そしてアトピー性皮膚炎。さらに最近では不妊症の原因にもなっている子宮内膜症もアレルギーと関連があると言われています。

漢方では、健康な身体は
「心と体のバランスが保たれ、外敵が侵入してきても対応できる体」と考えます。

 

アレルギーが起こる原因は「心身のバランスのくずれ」です。

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私たちの体は、花粉や化学物質などのアレルギーのもとが入ってくると体の外へ追い出そうと「防御システム」が働きます。この防御システムは目や鼻、皮膚、胃腸などの粘膜にあり、異物が入り込まないようにしています。しかしストレスや不摂生などで心身のバランスがくずれると、「防御システム」が正常に働かなくなります。ささいな刺激でも過剰に反応して鼻水が止まらなくなったり、守るどころか自らの体を攻撃してしまい皮膚の炎症をおこしたりと困った症状として現れます。これがアレルギーです。

漢方では、体のどこにアンバランスが生じているのかを突き止め、それを正すことによって心身のバランスを整えていきます。

私たちの体は「気・血・水」で構成され、アレルギー症状がでている方は「水」の代謝が悪くなっています。「水」の調節をしているところは、脾・肺・腎です。この3つのうちのどれか1つでも問題を抱えている場合、いつアレルギーを発症してもおかしくない状態です。それでは、3つの臓をそれぞれ見ていきましょう。

脾1脾

 

胃腸のことです。食べ物から栄養を吸収し、全身にエネルギーを届ける役割があります。「水」との関係は体液の調節をしています。

食べ過ぎや冷たいものを摂るなど、胃腸に負担がかかると脾が弱まります。脾に異常がある場合、出血傾向になり、月経過多や不正出血などがみられます。胃腸の動きも弱くなるため、便通のトラブルもおきやすくなります。

また、脾が弱るとくよくよしたり優柔不断になったり気分が落ち込んだりします。これは腹式呼吸ができないため浅い呼吸になってしまうからです。呼吸とうつ病は関連性があると注目されていて、浅い呼吸をしているとうつ病になりやすいとも 言われています。

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 胃腸をいたわることです。普段からよく噛んで食べることが大切です。そして食後はゆったりと過ごして消化吸収を助けてあげましょう。さらに食べたものはきちんと排泄。1日1回決まった時間にしっかりと排便できていますか?日本人の平均的な便の基準は、50センチメートルのバナナ状の便です。かなりの量ですが、この量が出せていない場合、大腸に宿便がかなり溜まっているかもしれません。宿便は腸の機能を低下させてしまいます。免疫力の70%は腸が担っていますので便秘を解消することでアレルギーの改善も望めますよ。

 肺1肺

呼吸によって外気からエネルギーを取り込み、全身にそのエネルギーを巡らす役割があります。「水」との関係は皮膚の毛穴の開け閉めをすることで汗の調節をしています。

肺はストレスに影響されやすく、肺が衰えると呼吸器に異常がおき風邪をひきやすくなります。

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 ストレスを解消することです。仕事や対人関係のストレスが軽減できればよいのですが、自分だけできることは限られると思います。そこでオススメは香りのある野菜をつかった料理。セロリやしそ、春菊など独特の香りをもった野菜を食べて嗅覚を刺激し、呼吸器を活性しましょう。

また、朝の空気が澄んでいる時間帯に大きく深呼吸もおすすめです。大地のエネルギーを吸い込むイメージで鼻からゆっくり吸って、お腹の底から全部出すイメージで口からハーっとゆっくり吐ききります。これを2、3回繰り返してみてください。

 腎1腎

生命のエネルギーをためておくところ、生殖や成長、ホルモンの分泌、免疫、老化などと大きく関わりがあります。「水」との関係は腎臓・膀胱で、不要なものを濾過して尿をつくり排泄しています。

腎は睡眠と深く関わりがあります。夜遅くまでおきている生活では腎のエネルギーは減っていくばかりです。腎が衰えると疲れやすく、冷えがきつくなり、耳や目の機能低下、思考力が鈍くなります。また生殖機能も低下するためホルモンバランスがみだれやすくなり不妊にも関係してきます。尿のトラブルもおこりやすく、むくみもでてきます。

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睡眠が一番です。夜10時〜2時までの間に、熟睡できる時間をできるだけ長くとることが大事です。仕事の帰りが遅くなかなか早く眠れない方は、可能な範囲で生活習慣を見直しなるべく早く眠れるように心がけましょう。腎を元気にする黒色の食材もおすすめです。黒豆、黒ごま、ひじき、昆布、黒きくらげ、黒砂糖など腎の働きを強化しましょう。

 

あなたの脾・肺・腎は大丈夫ですか?

アレルギーをお持ちの方に共通して言えることは、「冷え」です。冷えている方にすごく多い悩みです。もう一つは食生活、「糖質と添加物」の多い食事です。アレルギーが悪化しやすくなります。

つまり・・・妊娠しやすい身体づくりでお伝えしてる冷え対策と食事の見直し(糖質・添加物)はアレルギーでお困りの方にも同じことが言えます。なぜなら同じ根本的原因の体質があるからです。
だから、体質の改善(身体づくり)が大切

アレルギーは放っておいてはいけません。アレルギー症状が長く続くということは、体の過敏な反応が長く続いているということです。時間がたつほど、心身のエネルギーを消耗し、やがて疲れ果ててしまいます。すると、ますますアレルギー症状は治りにくく、さらには他のアレルギー症状まででてきます。

妊娠初期、赤ちゃんの成長が盛んなときにお母さんのアレルギーがひどくなると、その体の情報が赤ちゃんにも伝わりアレルギーのきつい子が生まれると言われます。赤ちゃんを迎えるためにも、そして赤ちゃんの健やかな成長のためにもアレルギーはできるだけ克服しておきましょう。

漢方は、二段構え

つらい症状を鎮める漢方で「症状緩和」と

心身のバランスを取り戻す漢方で「体質改善」を。

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