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Q:昨年の夏、一人住まいの私の父が畑仕事中に熱中症で倒れ病院に運ばれました。幸い大事には至りませんでしたが今年の夏も心配です。何か備えておくことはありますか?(40才・主婦)

2019.07.11

A:人間は体温が上昇すると自律神経の働きで皮膚の血流が増え、体表面から熱を身体の外に放出します。更に汗が出てそれが蒸発する時に皮膚の温度を下げます。これを体温調節機能と言いますが、熱中症は体温が上昇しているにも拘わらず、この体温調節機能が働かず熱が体内ににこもってしまうことで起きます。症状はめまいや立ち眩み、筋肉の痙攣、大量の発汗、頭痛、吐き気、疲労感などで、重度になると意識障害や高体温で死にいたる場合もあります。外的要因としては気温や湿度が高い、日差しや風などの条件が悪いなど。身体的要因としては急な運動での体温上昇、身体が暑さに慣れていない、疲れや寝不足などでの体調が不良などがあげられます。
相談者様のお父様はいずれかの要件が重なったのだと思いますが、高齢者や乳幼児は特に熱中症になりやすいので注意が必要ですね。備えとしては天候など外的要因に注意する事や、症状が出た時の処置などを知っておくことも大事ですが、熱中症にならないように体調を管理するのが最も重要だと思います。例えば普段から汗が出やすい体質にするとか、毎日必要なミネラルを補給するとか、充分な睡眠を取るとかですね。また胃腸の弱い人、夏バテや下痢しやすい人もご注意下さい。天候は変えられませんが身体を準備することはできます。ぜひ一度ご相談下さい。