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Q:昔私は新卒で就職した年に「五月病」になってしまい、長い間しんどい思いをしました。今年娘が就職したのですが、私と性格や体質がよく似ているのでとても心配です。(50才・主婦)

2018.05.09

A:五月病というのは正式な病名ではなく、一般的に5月の連休明け頃になる「抑うつ状態」を言います。特に新入生や新入社員に多いのですが、春に転職や移動を経験した人にも発症することがあります。症状は倦怠感や気力の低下、不安・不眠、イライラ・情緒不安定、気分が滅入る、頭痛・めまいなどで、西洋医学的な原因は「生活環境の変化から来るストレス」となり、たいていは症状に応じた向精神薬などが処方されます。

しかし東洋医学では更に季節的な気候の変化も原因と捉えていて、陰陽五行の考えでは昔から4月5月は精神的なトラブルが増える時期と認識されています。そして気力低下や倦怠感・不眠などのエネルギー不足状態を「肝血虚・気虚」、イライラ・情緒不安定・頭痛や目まいなどを「肝うつ・気滞」といい、それぞれに気を補う漢方薬や気の流れを良くする生薬を用いると同時に、肝の気を養い陰陽のバランスを調整する食品や生薬を用いて根本邸に改善していきます。また体質や性格から五月病になりやすい人も、あらかじめ食養生や肝の気を養うことで予防も可能です。ぜひ一度ご相談下さい。