A:35才で歳のせいなどありません・・と言いたいところですが、確かに30才を過ぎてから、急に冷えを感じるようになる女性って、実は多いんです。特に下半身。腰が水風呂に浸かったように寒いとか、足が冷蔵庫のように冷たいとか、足のつるのが目覚まし代わりとか、皆さん結構文学的な表現をされますね。そして大抵、肩凝りや頭痛、のぼせや不眠などの上半身の症状も伴っていらっしゃいます。
これは漢方で言う「寒凝瘀血」の症状です。つまり寒さで血液循環が悪くなり部分的に滞ったり、流れが止まったりすると出てくる症状です。その典型はシモヤケですし、足がつるのもそう。肩凝り頭痛・生理痛ももちろん瘀血が原因です。問題は、寒いからと言ってする重ね履きが瘀血の原因になりかねないことです。外部からの圧迫は血管を押さえて血流を悪くしますからね。さて30才を超えた辺りからこういう訴えが増えるのは新陳代謝の衰えや運動不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れなどが原因となり寒さに適応できなくなってくるのですね。逆にこういう自覚症状が出たら、早めに手当を行う事がその後の若さと健康を保つ手だてにもなります。