A:妊娠中のアルコールが御法度なのは既に知られていますが、妊活中のアルコールに関しては、例えば1日ビール2杯程度で不妊率が60%上がるというデータも有れば、ワインは逆に妊娠を促進するという報告もあって、実はよく判っていないのです。ただ「アルコールが肝臓で分解される過程で発生する大量の活性酸素が卵子の質を低下させる」という説には説得力があります。しかし活性酸素は精神的ストレスでも発生しますから、禁酒したストレスで活性酸素が発生して不妊率が上がった、などという本末転倒の話になっては困ります。お酒以外でストレス発散でがきれば良いんですけど。
実は中医学ではよく不妊治療に煎じ薬とお酒を少し混ぜるという処方が使われてきました。これは血行を良くして骨盤内を温めると同時に、心をリラックスさせるためなのです。つまりストレスを解消させるため。ただしお酒の量は多くありません。今の基準では日本酒120㏄くらいです。それと必ず温めたお酒です。
結論を言うと禁酒ができればそれがベストですが、ストレス溜めるよりは週に2〜3回くらいの飲酒は少ない酒量なら良いのではないでしょうか。できれば温かい焼酎のお湯割とかホット赤ワインとかにして。でも身体を冷やすのでビールは避けた方が賢明ですね。
Q:私はお酒が好きでみんなで楽しく飲む事がストレスの解消になります。でも妊活中はお酒をやめたほうが良いと聞きました。禁酒すべきでしょうか?
2016.03.02