夕方になると足がパンパンになったり、頭や腰が重ダル〜くなったりすることありませんか?特に梅雨の時期に感じませんか?これらの症状は、気候が関係しているかもしれません。
私たちは知らず知らずの内に汗をかいて体温の調節や水分の代謝を行っています。しかし梅雨時は空気中の湿度が高く汗の蒸発が上手くできないため、体内に水分が溜まりやすくなります。体内に溜まった湿気を漢方では「湿邪(しつじゃ)」とよび、むくみもその症状の一つです。
むくみのような水が滞った状態は、体が冷えやすくなる上に体内の水を巡らせる力が不足しがちに。むくむ、そして冷える、さらにむくむと悪循環になってしまいます。
まずはあなたの巡り力をチェック
・ 口角炎になりやすい
・ 切れ毛が多い
・ 襟ぐりの開いた服ばかりきている
・ 爪が割れやすい
・ お腹やお尻が冷たい
・ 足首が冷たい
当てはまるものありましたか?
触ってみて冷たいという事は、冷えていることなのでわかりやすいですよね。
しかし冷えの自覚症状がなくても、切れ毛や爪が割れやすい状態は血行不良に関連する症状でその根底には冷え隠れています。
襟ぐりの開いた服をきてしまう方は、ストレスを強く感じている可能性があります。ストレスは水分代謝を調節する自律神経の働きを悪くするため、むくみの原因となります。
口角炎は胃腸が弱っている証拠、梅雨時の湿気は「脾」に影響を及ぼし胃腸の働きを悪くします。すると食欲不振や消化不良、下痢、胃の重苦しさなどの症状が現れ、さらに消化吸収が上手く出来ないとエネルギーを生み出せず体が冷えてしまいます。冷えると血行が悪くなりさらにむくみに・・・という悪循環になります。
むくみは厄介なのです!
いったんむくむと細胞への養分の取り入れや、老廃物の排出も上手くいかなくなるのでむくみが悪化しやすく、放っておくと慢性化しやすいので気をつけてくださいね。
ここからは、むくみ対策をご紹介!
ポイントは体内の湿気を少なくすること。つまり『水はけの良い体』をつくることが大切です。
①汗をかく
適度な運動や半身浴など汗で余分な水を外にだしましょう。足の筋肉は水分を体の中心に押し戻すポンプの役割があるため、ウォーキングもお勧めです。
②水分のとり過ぎ、お酒の飲み過ぎに注意する
夏でも冷たいものはやめて温かいものをとること。温かい飲み物の方がノドの乾きは早くおさまります。
③体を冷やさない
特に足は注意。エアコンの冷気は下に溜まります。足の甲から足首周辺には「水」と「気」に係るつぼが多いので、夏こそレッグヴォーマーを活用して足の甲からふくらはぎまでしっかりとガードしましょう。
④梅雨の季節におすすめの食材をとる
<利尿作用のあるもの> 小豆、冬瓜、緑茶、アサリ、キュウリ、トマトなど
<発汗作用のあるもの> ショウガ、ネギ、香菜、シソなど。
<気の巡りを良くし、イライラやストレスを緩和する作用のあるもの>オクラ、ワカメ、セロリ、ニンニク、クラゲ、ペパーミントなど
ただし、夏野菜は体を冷やす作用もあるため、加熱したり、薬味などの体を温めるものと一緒に摂るなどの工夫をして、食べる量にも気をつけましょう。
それもダメなときは、漢方の出番!
漢方薬は水の巡りを良くして、余分な水分を出していくようなものを使っていきます。
そもそも根本に「冷え」がある場合が多いので、体を温めながら水の巡りを良くするという方法もあります。
気になる方はご相談を。ご予約お待ちしています。