20歳過ぎてからの大人ニキビは、さまざまな体内の滞りが原因です。特に血のめぐりが悪くなることが大きな要因となります。ツヤツヤのお肌の元は、肌の表面に張りめぐらされた毛細血管を流れる血液の栄養と酸素です。それが隅々に行き渡り細胞1つ1つに受け渡されることで美しいお肌が維持できます。ところが血液の流れが滞ると、栄養や酸素が行き渡らないだけではなく、老廃物も排出されにくくなりさらにニキビができやすい状態になります。他にもストレスや便秘なども体内の滞りとしてニキビの原因になります。つまりニキビは体内からのSOSサインなのです。ついつい表面のケアに集中しがちですが、じつは体の中からのケアが大事。巡りのよいカラダになることはニキビの改善と予防には不可欠なのです。
巡りを悪くする原因に、①ドロドロ血液、②ストレス過多、③偏った食事です。
①ドロドロ血液
血液は、酸素や栄養、不要な水分や老廃物、内分泌で生成されたホルモンなど、 全身の組織細胞へ運ぶ働きがあります。さらに熱を運ぶことで体温を一定に保つ働きがあります。ドロドロ血液では、酸素や栄養、熱を上手く運べず、老廃物も回収できない状態になります。
ドロドロ血液では・・・
冷え症、顔がほてりやすい、クマができやすいなどの症状があります。特に女性の場合、冷え、のぼせ、むくみ、月経不順・月経痛・月経異常などの生理のお悩み、腰痛、肩こりなどいろんな症状があらわれます。
お肌への影響は?
お肌では栄養の不足がおき、乾燥やかゆみを引き起こしやすくなります。さらにお肌の再生能力が落ちるため、ニキビが悪化しやすい上に治りが遅くなります。
②ストレス過多
ニキビで悩む人達の80%近くは、日常生活においてストレスを自覚しているという調査結果が出ています。ストレス過多になると自律神経の働きが乱れ、免疫系やホルモンの分泌のバランスも乱れやすくなります。さらにストレスに対抗するために副腎皮質からコルチゾールというホルモンが分泌されます。このホルモンは皮膚を健康に保ち、シワなどを作らせないビタミンC を減少させたり、また男性ホルモンの量を増加させます。ストレスが溜まれば溜まるほど、男性ホルモンの分泌が増えることになるのです。
ストレス溜め込むと・・・
疲れがなかなかとれない、眠りが浅くすぐに目が覚める、便秘と下痢を繰り返すなどの症状があらわれます。
お肌への影響は?
男性ホルモンには皮脂をたくさん分泌する作用があります。ストレスによって男性ホルモンの分泌が増えると部分的に脂っこいお肌になり、男性の髭が生える当たりにニキビが多くできるようになります。
③偏った食事
健康と美肌は正しい食生活から始まります。普段から暴飲暴食や脂っこい物ばかり食べていると胃腸や肝臓を痛めてしまいます。胃腸が弱るとビタミン類やミネラル類など、お肌に良い栄養素が吸収されにくくなってしまいます。また偏った食事や食物繊維が不足すると便秘になり、体内の老廃物が捨てられない状態に。肌の美しさは腸の状態と深く関係があります。毎日お通じはありますか?腸内環境を整えることは大切なことです。
お肌への影響は?
必要な栄養素が吸収されないとお肌を健康に保つビタミンCも不足して肌荒れがおきやすくなります。脂っこい食事ではお肌も油っぽいお肌に。便秘で老廃物が便からだせないと、第2の排泄器官である皮膚からだそうとするためニキビの出来やすい状態になります。
1つでもニキビがあると、鏡を見るたびに気になり気分も落ち込みますよね。今までの生活を少しだけでも見直してみませんか?お肌もちょっとずつ答えてくれますよ。
手軽にできる生活改善とお肌のケア方法をほんの一部ですがご紹介します。
ねぎやしょうがなどの薬味を上手く使う!
ねぎやしょうが、ニラはカラダを温め、血の巡りをよくする食材です。おみそ汁に入れたり、薬味として積極的にとるとよいでしょう。ネギに含まれるピラジンは血栓予防に、血液をサラサラ効果が。しょうがに含まれるジンゲロン、ショウガオールには新陳代謝を高め、血液循環をよくします。
小豆やすりゴマは便秘対策!
豆類は胃腸の働きを高めるとされますが、それ自体はあまり消化によくありません。しっかりと火を通して消化しやすく状態で食べましょう。黒まめ、黒ごまなど黒いものは少しずつ、毎日続けることが効果的です。血の巡りを助けます。
よく歩こう!
ウォーキングなどの特に下半身の筋肉を使う運動は、全身の血流を良くする効果が期待できます。長時間でなくてもよいので、出来るだけ歩く習慣をつけましょう。また適度な運動でお腹まわりの筋をきたえると、腸のぜん動運動がスムーズになってお通じがよくなりニキビ予防になります。
保湿はしっかり!
ニキビのできているときは正しいケアで悪化させないことが大切です。洗顔後はしっかりと保湿をすること。保湿は、水分を補って肌を柔らかくしニキビの原因である毛穴のつまりをおこしにくくします。あなたのお肌のタイプにあったもので、毎日コツコツケアしていくことが大切です。店頭ではニキビ肌のお手入れ方法をアドバイスしています。
たかがニキビ、されどニキビ。
ニキビを改善することで、今まで不快だった他の症状もいっしょに改善されることが多いですよ。
どうぞ、お気軽にご相談を。