現代の生活は食品添加物や排気ガス、電磁波など妊娠力を低下させたり、胎児に影響をおよぼすようなものが多く存在します。気をつけていても、無意識のうちに摂取したり、排出する機能が低下して体に蓄積してしまう可能性もあります。
昔は今ほど不妊で悩んでいる方が少なかったのは、自給自足でつくった安全な作物を食べていたことや排気ガスの出る乗り物は走っていなかったことが要因とも考えられています。だからといって昔のような生活は不便すぎて無理ですよね。
大切なのは、できるだけ有害物質を含むものに触れない、食べないこと。そして常に解毒を促し、内蔵への蓄積を避けることです。
今回は有害物質の中でも「重金属」について考えます。
重金属には健康の維持に必要なもの(鉄、クロム、亜鉛など)と毒性が強く体に吸収されやすく排出されにくい有害なものがあります。有害な重金属は体に蓄積されて一定量を超えると悪影響をおよぼします。
有害な重金属がおよぼす体への影響
・ 免疫力の低下
風邪をひきやすくなる、口内炎ができやすくなる、疲れがなかなかとれなくなってくるなど。
・ 肌荒れ
血流が滞ることで肌の代謝が悪くなりニキビやくすみ、クマが出やすくなります。
・ 精神の不安定
有害な重金属は脳へのダメージも与えるためキレやすくなる、寝起きが悪くなるなどの兆候がみられます。
・ 体臭
血流の滞りや免疫力の低下で解毒が間に合わず、老廃物が皮膚からでてきてしまう状態に。加齢臭の原因にもなります。
代表的な有害重金属
カドミウム
公害の「イタイイタイ病」の原因となったもの。
脱毛、貧血、骨折、神経過敏など
鉛
子供の知能低下を引き起こすと言われています。
めまい、頭痛、脳炎、痴呆症、肝臓障害など
有機水銀
公害の「水俣病」の原因になったもの。
手足のしびれ、頭痛、不眠、情緒不安定など
アルミニウム
食欲不振、息切れ、筋肉痛、精神障害など
ヒ素
疲労、胃腸障害など
ニッケル
無気力、下痢、不眠、皮膚炎、疲労など
有害な重金属をためやすい生活とは
・ 食器用洗剤をタップリ使う
・ シャンプーや化粧品の成分表を見ないで購入
・ 冷たい食べ物飲み物が大好き
・ 産地を気にせず、野菜やお魚、お肉など購入
・ マグロやカツオが大好きでよく食べる
・ 水分をあまり摂らない
・ 定期的に運動する習慣がない
・ 汗をかくのが苦手
・ お風呂は湯船につからない
・ 水道管の古い家に住んでいる
・ 排気ガスの多い環境で過ごす時間が長い
・ 歯の詰め物の素材が何か知らない
当てはまる項目が多い人ほど有害な重金属を体に蓄積している可能性があります。
ではどうしたらよいのでしょうか?
有害な重金属の対処方法をご紹介します。
1、 重金属をなるべく摂らない
一番気をつけなければいけないのが食べ物です。特に食品添加物のなかにはヒ素や鉛などの重金属が含まれているものもあります。自給自足はできないにしても、手作り料理が一番です。調味料にもこだわって自然素材のもので調理しましょう。他にもシャンプーや化粧品にも入っているため、皮膚を通して吸収されることもあります。成分表示を確認して購入しましょう。
2、 良質なミネラルを補給して重金属の排出を促す
必須ミネラルを摂ることで有害重金属のデトックスができます。代表的な食材は「まごわやさしい」でおなじみの豆、ごま、わかめ、野菜、魚、しいたけ(キノコ類)、イモです。そのほかには玄米や梅肉エキスなどもありますが、選ぶときはやはり無添加のものにしましょう。
3、 発酵食品を味方にする
発酵食品にふくまれる微生物が重金属の排泄を促します。とくに和食にはかかせない味噌。ただしここでも素材に注意が必要です。化学調味料が含まれないものを選びましょう。
4、 汗をかく
汗をかくことでいっしょに有害重金属も排出されます。岩盤浴や低温サウナなどがオススメ。自宅でもお風呂のふたを利用した半身浴も良いでしょう。湯船の温度は38度前後でお湯の量はみぞおちくらいの高さです。必ず水分補給を忘れないようにして体に負担がかからないようにしましょう。
5、 腸を活性化
いらないものを排出するといえば、やっぱり腸です。腸内の環境がよければ、必要な栄養素の吸収も免疫力も高まり、常にデトックスしやすい体になります。
腸を活性するためには、お腹を温める方法やマッサージする方法などもありますが、「その便秘、放っておくと・・・」も読んでみてください。
今回紹介した方法は有害な重金属だけではなく、溜まった老廃物や毒素をデトックスすることにもなります。あかちゃんを授かるため、そして元気なあかちゃんを生むためにはもちろん美容や健康にも良い影響をもたらしてくれます。
手っ取り早く漢方で解毒力を高める方法もありますので、お気軽にご相談を。