多くは、精子の数が少ない、運動率が良くないといったことです。
そこで、男性の不妊についてのお話を少し。
男性不妊の原因の約40%は精索静脈瘤と言われています。では精索静脈瘤とはどういった状態でしょうか?
精巣の静脈に血液が逆流し、静脈が腫れてこぶのようになった状態です。ようするに精巣の血流が滞るため、精巣内の温度が上昇し、精子が形成されにくくなります。このため、精子の数が少ない乏精子症や精子運動率の低下を引き起こすことがあります。90%が左の陰嚢に生じ、悪化すると陰嚢に太いミミズがいるようなボコボコした触感や、ときに痛みも感じる事があるそうです。精索静脈瘤の場合、外科的な手術によって、精子の数、動き、形の改善が期待できるばかりでなく、精子のDNAの質も良くなることが明らかにされています。精索静脈瘤があっても必ずしも不妊になるわけではありませんが、最近よく言われる二人目不妊でも、男性に原因がある場合の78%が精索静脈瘤です。精索静脈瘤は月日が経つごとに症状は進行していきます。進行するほど精子をつくる機能は落ち、一人目のときは軽度の精索静脈瘤で自然に妊娠できても、二人目を考えたときには進行していてなかなか赤ちゃんが授かれないことがあるのです。
さらに、精子の老化について
精子の検査で何の異常もない方でも受精能力を検査してみると、年齢とともに受精能力が低くなる事がわかっています。
20〜29歳では72%、30〜34歳 69%、35〜39歳 62%、40〜44歳 52%、45〜49歳 39% という結果に。卵子だけではなく精子の老化も不妊の原因になっていることがわかっていただけるのではないでしょうか?
赤ちゃんをお望みの夫婦は、女性だけが頑張るのではなく男性も努力する時代になってきました。
疲れた体からは疲れた精子しかできません。まずは健康である事、元気がみなぎっている事が大切ですよ。